こんにちわ!
年末年始休業のお知らせです。
誠に勝手ながら、下記の期間休診させていただきます。
ご了承のほどよろしくお願い致します。
29日までは変わらず診療しています。
また、年始は5日から通常診療です。
混雑が予想されますのでお早めに御予約ください!
最近「食」についてテレビやFacebookなどで色々騒がれていますね。
自分も養生指導の幅を広げたいと思い、「食」の本を読み始めました!
中医学的に食養生の勉強がしたかったので、上の3つの本を選びました。
少しだけ「食」について話してみたいと思います!
中国の古典には「食」に関する記述が多く散布しています。
『周礼』(しゅうらい)と呼ばれる中国の古代の礼書には、食医の制が定められており、
「食医,掌和王之六食、六飲、六膳、百羞、百醤、八珍之斉。」
食医が、王の飲食のバランス・四季の陰陽調和・味の組合せなどを管理しなさいと言っています。
古代中国で医師の最高位は「食医」と言われており、
現代の私たちが普通に医師と考えている内科医や外科医などよりも上の位に置かれていました。
それだけ「食」を重要視していたのでしょう。
「食」による病気の予防、病気になった時の補助治療というのがとても大事だと言うことがよく分かります。
現代においても「食」への関心が強まっているので良い方向に向かってくれればいいなと思います。
ただ!僕は!笑
「ご飯は美味しく食べたい!」
と思っていますので、ネットで言われている体に悪いものの情報は見て見ぬふりをしていますけどね♪♪笑
そこら辺は自己責任ですね!!笑
個人的には、「食」に対して敏感になりすぎるのも病気の原因になると思うので、
臨機応変、色んな事を柔軟に考えられる丸い人間になることが健康の近道だと思ってます!笑
最後は「食」関係なくなってますね。。。。笑
とりあえず!笑
「食」の勉強頑張っていきたいと思います!
30代女性 Iさん
・主訴 チョコレート嚢胞・子宮腺筋症
幼い頃から現在まで生理痛が激しくあり、体調が悪いときには寝込むほどの痛みになる。
生理痛の痛みに異常を感じ病院を数件受診し、H26年にチョコレート嚢胞と子宮腺筋症の診断を受ける。
東洋医学的な治療も効果があると聞き、知り合いの紹介により当院を受診した。
・中医学的に見たIさんの身体の状態
小学生~高校生まで周りの子といい関係が築けずかなりストレスを感じていた。
またこの時から甘いものをかなり食べており脾、胃も弱らせていた。
社会人になってもストレスが溜まることが多く、頚肩部の凝りや頭痛、不眠などに悩まされた。
Iさんの生理の状態からみても血の滞りがかなり多くあった。
今までのストレスが気の滞りを生み、それらが血を滞らせ、その滞った血が子宮に溜まり、
塊となって主訴が出現したと考えた。
・治療
血の滞り(お血)をスムーズにさせるとともに気の滞りもスムーズにさせる治療を行った。
三陰交、足臨泣、後渓、合谷などにツボの状態に合わせ、治療を行った。
・治療効果
治療中にかなり眠たくなり、その日の夜はすぐに眠れた。
生理痛の痛み緩解。
生理痛時にいつも一日3回座薬を入れて痛みを我慢していた(効かないときもあった)が、
今回は1回のみですごく効いた。
・まとめ
幼い頃からのストレスが原因となりそれが気の滞りを生み、甘いものの過剰摂取により脾胃を弱らせ、
気の滞りをさらに促進させたことによって、血の滞りを生み、それが長い年月によって塊にさせ、
チョコレート嚢胞や子宮腺筋症という有形の邪を生んだ。
まだ治療をはじめて1か月程度ですが、嚢胞を小さくさせる為に頑張って治療をしていきたいと思います!
また、不妊治療にも繋がっていくことなので子供さんも授かることが出来たらなと思います!
50代 Iさん 男性
・主訴 腹部の張り・背部痛
いつ頃から主訴があったかは覚えていないが、若い頃から出現していた。
特に仕事のストレスや疲れから出現することが多く、週の終わりや、夕方頃から悪化することが多い。
お風呂に入ったり、ストレッチしたり、ホッとした時には症状は緩解する。
・中医学的に診たIさんの身体の状態
緊張しやすく溜め込みやすい性格。
仕事において部下を育てる立場におり、かなりストレスが溜まる立場にいる。
また昔から下痢や軟便になりやすく、ストレスや食べ過ぎで胃腸が調子悪くなることが多い事から、
脾胃にも多少なりとも問題がある。
・治療
ストレス➡脾胃が中心で起こった症状であると考え治療を行った。
肝兪、脾兪、公孫、内間、天枢などを選穴し、ツボの状態により片側に2~3穴治療を行った。
・治療効果
治療直後、腹部の張りや背部の痛みほぼ消失。
・まとめ
基本的にはストレス➡脾胃がメインだとは思われるが、
その他の症状として、耳鳴り、難聴(補聴器が必要なくらい)があり、
週の終わりや、夕方頃から悪化、腎経のツボの虚の反応から加齢などによる弱りも幾分か関係があると考えられる。
今後も様子を診て治療していき、耳鳴り、難聴の方も緩解できたらなと思います。
50代 女性 Gさん
・主訴 左右五十肩
2年半前に左肩が徐々に上がらなくなり、整形外科で五十肩と診断された。
その後、整形外科と接骨院に通院するが、2年半かかってもまだ左肩の挙上時に多少の痛みがある。
また、1週間前から右肩も痛くなってきており、右肩も五十肩になりそうで不安な為、友人に紹介された当院を受診。
・中医学的な問診によるGさんの身体の状態
もともと緊張しやすい性格。(肝)
熱傾向。
加齢による弱りが出始める年代。(腎)
この3つが主体となり、血の不足や気血の滞りを起こして、左の五十肩が形成されたと判断しました。
また、右の五十肩になる前に家庭の事情で精神不安(心・肝)になり、その状態がまだ続いている事から、
これもまた気血の滞りを悪化させているので、右の五十肩を引き起こす要因になっていると考えました。
・治療
主に緊張や不安(心・肝)、加齢(腎)に対してアプローチしました。
(心兪・肝兪・腎兪・照海・後渓・足三里・足臨泣)この中から3~4つ選穴し、片側のツボに針を行いました。
・治療効果
両肩の挙上時違和感は多少あるものの痛みほぼ無くなる。
・まとめ
今回の五十肩は左肩は治りかけの状態にあり、右肩は初期だったため効果がしっかりと出ました。
しかし、右肩は今後痛みが増すこともあり得るので、しっかりと治療を続けていかないといけません。
加齢による弱りからやストレス等による身体の空間的な気の偏在を意識して治療をしていきたいと思います!!
50代女性 Hさん
・主訴 頭痛(側頭部痛)
若いころから少しあったが、去年(H26年)に交通事故にあい頭痛悪化。
それに加え肩頸部に痛み、凝り、腰部痛出現。整形外科、接骨院で治療を行ったが、
頸肩部痛、腰部痛は多少楽になるも、頭痛はなかなか治まらず当院を受診。
・中医学的な問診によるHさんの身体の状態
元々若い頃から側頭部に頭痛があり、色々な事に対して敏感であることから
ストレス(肝)が溜まりやすい傾向(気血の滞りを作りやすい)であった。
そして、交通事故によって肩頸部を流れる経絡を損傷したとともに、精神(心神)も傷つけられた。
交通事故をきっかけとし、気血の滞りが生まれ、肩頸痛、腰部痛が出現し、
側頭部に頭痛が頻繁に出現するようになった。
また、多少加齢による弱りもあったので気を上らせ、滞らせる要因の一つになったかもしれない。
・治療
基本的には精神(心神)とストレス(肝)に対しての治療を行った。
問診では加齢による弱りもあったが、ツボの反応はそこまで出ておらず、初診時は弱りに対する治療は行ってない。
(心兪/肝兪/百会/後渓/臨泣/太衝)に対して、ツボの状態により3~4穴使用。(片側のみ)
・治療効果
来院時側頭部にあった頭痛消失。
仰向けになった時に腰部の痛みを自覚していたが、治療後には痛み消失。
・まとめ
交通事故によって精神(心神)が傷つけられ、痛みが出現しやすい状態になっていた。
配穴としては、主に心と肝をベースにストレスや精神(心神)にアプローチするとともに、
気血の流れをスムーズにさせたことにより、改善が得られたと思う。
また、仕事などで疲れている時に、腰痛や肩こりが強くなることから、
加齢による弱りも考慮し治療していきたいと思う。
日曜日に大阪まで勉強会に行ってきました。
今回もとても勉強になりました。
傷寒論シリーズはとてもわかりやすく、面白い、好きな講義の一つです!
東洋医学はとても深いです!
深すぎて先が見えません!笑
・・・でも言い換えればずっと成長できる学問だともいえます!!
私が針灸の道に進んだのは、癌で亡くなった父の影響です。
父が癌で弱っていくのをずっと見ていて、何もできない自分がすごく悔しかったんです!!
今の西洋医学は基本的に病名でしか患者さんを診ていません。(すこしづつ変わってきているかもしれませんが)
しかし、東洋医学は患者さんの身体の状態を知る為に、単純な問診だけではなく、
・細かい問診(病気のことについてはもちろん生活環境や社会環境、過去のことなど)
・舌診(舌の状態を診て、寒熱などを診る。)
・脈診(脈の状態を診て、虚実を診る)
・腹診(お腹の状態を診て、気血の偏在などを診る。)
・ツボの状態の確認(どこの臓腑に問題があるのかを診る。)などなど、
患者さんの身体の状態を知る為に、上記だけではありませんが、たくさんの情報を集めます。
そうすることによって、東洋医学的に様々な病気を診ることができ、治療することができるんです!!
ただ、こういった病気などが診れる鍼灸師が少ないのが現実です・・・。
「肩が凝るから肩に針をしよう!」「頭が痛いから頸に針をしよう!」「腰が痛いから腰に針をしよう!」
こんな治療は東洋医学ではありません。患者さんの身体の状態を無視した、ただ痛いところに針をする治療です。
まだまだ私も勉強不足ですが、針灸をやるなら東洋医学についてもっと勉強してほしいなぁと思ってしまいます。
だから私には針が合わないという患者さんが現れるのです。
しっかりその患者さんの身体を理解していればそんなことには絶対になりません!!
患者さんの身体のことを熟知していない施術者側が未熟なんです・・・。
なぜ肩が凝るのか、頭が痛くなるのか、腰が痛くなるのか原因を突き止めることによって、
患者さんが今後起こりうる病気などもわかってくると思いますし、先手を打つことだってできます。
さらに言えば、癌にならないようにだってできるんです!
すごい医学だとは思いませんか?? 私はすごい医学だと思っています!!
最近の西洋医学の最先端技術もとてもすごいとは思いますが、
東洋医学は長い年月をかけて様々な方が築いてきた医学です。歴史が違います!!
中国や韓国、その他の海外では針灸と言うものが、とてもいい医学だと理解しているのに日本ではまだまだです。
それは施術者側などに問題がたくさんあるからなんだと思いますが・・・。
針灸治療院いっきゅうも難しい患者さんが増えてきています!
その患者さんたちの為にも、もっと勉強して自分の治療できる幅を広げていきたいと思います!日々精進ですね!
とりあえず今の目標は、当院に来ている患者さんすべての症状の治癒・癌や難治性の疾患にさせないことです!
一生懸命治療させていただきますっ!!
生意気言いました~ww 許してくださいねww おわりw
20代女性 Iさん
・主訴 不妊症・生理痛
3年くらい前に結婚し、なかなか子供を授からないので婦人科を受診。
卵管造影で左の卵管がつまっていると診断された。
効果があまり出なかったので、友人の紹介で当院を受診。
・中医学的な問診によるIさんの身体の状態。
昔からストレスをため込みやすい性格で、今現在も仕事などのストレスは多い。
ツボやその他の状態として、特に肝、胆、腎経にツボの反応差があり、
舌は赤黒く、緊張した舌で、脈は細く硬い。
他の様々な情報と照らし合わせ、ストレスから気血の滞り+血の不足もあると考え治療を行いました。
・治療
体の状態に合わせ、血を補う期間とストレスに対する治療を行う期間に分けて治療を行いました。
(合谷/後渓/三陰交/太渓/照海/臨泣/太衝/膈兪/肝兪/脾兪/腎兪等)ツボの状態に合わせ2~4穴使用。
・治療効果
(他覚的)
舌・脈のどちらも緩む。
(主観的)
肩頸の凝り緩む。
眠たくなる。
生理痛がほとんど気にならなくなる。
・まとめ
元々ストレスをためやすい傾向であった為、気血が滞りやすくめぐりが悪い状態であった。
さらに、慢性的なストレスにより血を暗耗し、血の不足傾向もあったため、
妊娠できる身体づくりができていなかった。
以上のことから、気血をしっかりめぐらし血を補う治療を行った事により、
ストレスが原因であった生理痛は緩解し、痛みがほぼなくなった。
これから、妊娠につなげられるよう診ていきたいと思います!
60代 男性 Kさん
・主訴 膝の痛み
H27年2月頃より膝の痛みがあり。(原因は思い当たらないが、仕事が忙しかった。)
整形では、膝の内側に骨棘ができており、それが痛みの原因だと診断された。
色々な整体・接骨院に行ったが、あまり変化が得られなかったため当院を受診。
来院当初は正座全くできず、足は引きずる状態。
痛みとしては特に膝の内側が痛む。
・中医学的な問診によるKさんの身体の状態
Kさんの外的所見として太りぎみで、膝の経絡経筋(ツボの流れ)に異常を起こしやすくなっている状態。
飲食不摂もあり、脾胃(膝をツボの流れが通る)に負担をかけやす状態になっている。
また、一日におけるトイレの回数が多く、夜間にも2~3回ほどトイレに起きたりすることがあり、
腎(加齢からくる弱り)にも異常が多少なりともあることが読み取れる。
現在も仕事をしているので、神経を使うことも多々あり、肝(ストレス)にも多少の異常はある。
体表観察(ツボや脈診などの確認)において一番反応が強かったのは、脾経であり、次いで腎経、肝経であった。
・治療
上記で述べたように、脾経のツボの反応に左右差が大きくあり、また、肝腎経のツボの反応も出ていたので
それらを考慮しながら少数の針で治療を行いました。(公孫/照海/太衝など、多くても3本のみ)
・治療効果
(他覚的)
可動域広がる。
舌脈ともによくなる。
(主観的)
膝のツッパリ感はあるが、正座ができるようになる。
膝が上がりやすくなった。
膝を捻るとまだ痛みがあるが、前より痛みがなくなったためか、もも裏が少し気になるようになった。
夜間のトイレの回数が減った。
・養生指導
食生活をバランスよくすること。
間食を控えること。
膝に大きく負かがかからないくらいに動かすこと。
・まとめ
基本的に膝は色々な経絡が通行しています。
どの経絡に異常があるのか、どの臓腑に異常があるのか見極めるのが大切なことだと思います。
Kさんの場合は、主に脾胃の異常から膝の痛みを生じたと考えましたが、まだ多少痛みが残っていますので、
今のところはこの治療を継続していくとともに、頻尿・夜間尿もありますので、
こちらの症状も含めて治療していきたいと思います。
60代女性 Nさん
・主訴 気管支拡張症
H15年より咳が出始める。
翌H16年に、線香の煙が充満した部屋に長時間いたことにより咳が悪化。
咳がなかなか止まらないことから、翌H17年病院で検査し、気管支拡張症と診断される。
西洋医学の治療でなかなか効果が得られないため当院を受診。
・中医学的な問診によるNさんの身体の状態
昔からストレスをため込んでしまう性格で様々なことに対して敏感である。
今現在もストレスはあり、色々と考えてしまうことがある(自分のことではない)。
また、加齢による弱りもある。
ツボの状態もストレス、加齢による弱りに関係のあるツボに反応が出ており、
脈診・舌診でもしっかりと反応が出ていた。
・治療
全体的に弱っているツボが多く、弱っているツボに対して補う針が中心。
主に肝・腎を中心に少数鍼で治療を行う。
(肝兪穴/腎兪穴/関元穴/照海穴/太衝穴など反応の大きい穴に対して治療を行う。)
打診(刺さない鍼、腹部に金の針をあてるだけ)
・治療効果
(他覚的)
舌・脈・腹部・ツボの反応、それぞれ良くなる。
鍼を始める時は咳が出ていたが、置鍼中は咳なし。
(主観的)
胸の苦しさが楽になり、呼吸がしやすくなった。
身体がスッとするとともにすごく眠たくなった。
・養生指導
できるだけ考えすぎないよう指示。
頭寒足熱(足を温めて、頭を冷やす)。
適度な散歩(木が多くある公園で無心になって)。
・まとめ
Nさんは慢性的なストレスと加齢による弱りによって、咳が治りにくい状態になっていると判断して治療を行
いました。結果として、今回の治療である程度楽にはなりましたが、今も続くストレス(考え事)や加齢による弱り
がありますので完治までには時間がかかる病だと思われます。
今後も様子を見ながら治療を行っていきたいと思います。