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気管支拡張症

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60代女性 Nさん

・主訴   気管支拡張症

H15年より咳が出始める。

翌H16年に、線香の煙が充満した部屋に長時間いたことにより咳が悪化。

咳がなかなか止まらないことから、翌H17年病院で検査し、気管支拡張症と診断される。

西洋医学の治療でなかなか効果が得られないため当院を受診。

 

・中医学的な問診によるNさんの身体の状態

昔からストレスをため込んでしまう性格で様々なことに対して敏感である。

今現在もストレスはあり、色々と考えてしまうことがある(自分のことではない)。

また、加齢による弱りもある。

ツボの状態もストレス、加齢による弱りに関係のあるツボに反応が出ており、

脈診・舌診でもしっかりと反応が出ていた。

 

・治療

全体的に弱っているツボが多く、弱っているツボに対して補う針が中心。

主に肝・腎を中心に少数鍼で治療を行う。

(肝兪穴/腎兪穴/関元穴/照海穴/太衝穴など反応の大きい穴に対して治療を行う。)

打診(刺さない鍼、腹部に金の針をあてるだけ)

 

・治療効果

(他覚的)

舌・脈・腹部・ツボの反応、それぞれ良くなる。

鍼を始める時は咳が出ていたが、置鍼中は咳なし。

(主観的)

胸の苦しさが楽になり、呼吸がしやすくなった。

身体がスッとするとともにすごく眠たくなった。

 

・養生指導

できるだけ考えすぎないよう指示。

頭寒足熱(足を温めて、頭を冷やす)。

適度な散歩(木が多くある公園で無心になって)。

 

・まとめ

Nさんは慢性的なストレスと加齢による弱りによって、咳が治りにくい状態になっていると判断して治療を行

いました。結果として、今回の治療である程度楽にはなりましたが、今も続くストレス(考え事)や加齢による弱り

がありますので完治までには時間がかかる病だと思われます。

今後も様子を見ながら治療を行っていきたいと思います。

よくあるご質問

患者様からよくあるご質問です。

針灸等に対する不安が少しでも解消されればと思います。

下記にないご質問等ありましたら遠慮なくお気軽にお問い合わせください。

 

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Q1 鍼は痛いですか?

感じ方は人それぞれです。患者様の身体の状態や感受性、ツボの状態などで違ってきます。

痛みを感じやすいところもあれば、無痛のところもあります。

また、ズーンと響いたり、温かく感じたり、熱が取れていく感じがしたりと様々な感覚が起こる場合もありま

す。

 

Q2 感染の心配はないですか?

当院で使用している針はディスポーサブル(滅菌済みの使い捨て)針なので、全く感染の心配はありません。

また、当院では常に清潔な状態を保つよう最善の注意を払っております。

 

Q3 お灸は熱いですか?

基本的には気持ちがいい程度の熱さです。

ただ、患者様の身体の状態によってお灸の方法を変える場合がありますので、

気持ちのいいお灸をする時もあれば、熱いお灸を我慢していただく場合があります。

その際は事前にご説明させていただきます。

 

Q4 どのくらいの間隔で治療をしていけばいいですか?

患者様の身体の状態によって変わってきます。

基本的には間隔を空けずに、週に2~3回集中的に治療を行い、

症状が落ち着いていくごとに週に1回、2週に1回と少しずつ間隔を延ばしていくのがベストです。

「治したい」という思い

このページでは「代表の日記」として、鍼灸の豆知識や、治療に対する思いをお伝えしてまいります。

物心ついたときから「病気を治したい」という思いがあり、高校時代は医療関係の職を目指しておりました。
鍼灸に出会ったのはその頃。がんを患った父が、治療の一環として鍼灸を取り入れていたのです。先生は気功にも携わっていらっしゃり、広い角度から東洋医学に触れたことで、「東洋医学で病気を良くしていきたい」という気持ちが強くなりました。

私が常に気をつけていることは「親身になること」、そして「諦めないこと」。
ひとつの病を治療しても、新しい病が出現します。西洋医学で治せない病気もまだまだたくさんあります。
でも諦めてしまったら、そこで治療は終わってしまします。
罹患した方の辛さを和らげながらも、常に学び向上する気持ちを持ち、治せる道を諦めずに探していこうと思っています。

治療の流れ

当院では、以下のような流れで治療を行っています。

【Step1】問診表の記入(10~15分)
東洋医学的に問診するために、現在の身体の状況を記入していただきます。
質問は多数ありますが、よりよい治療のためですのでご協力をお願いいたします。
答えたくないところは白紙で構いません。

【Step2】問診(30~50分)
問診表に基づき、詳しくお話を伺います。
直接関係がないと思われる事柄についてもお尋ねしますが、東洋医学的に診断するうえで必要な情報となりますので、こちらもご協力をお願いいたします。

【Step3】体表観察(20~30分)
ベッドの上で、舌・脈・お腹・背中・手足のツボの状態を診ながら、Step1・2で得られた情報と照らし合わせて、治療方針を決めていきます。

【Step4】治療(30~40分)
これまでで得た情報で、鍼もしくはお灸をしていきます。
さまざまなツボに鍼をするよりも、身体の病態に合ったツボを小数で治療するほうが効果的という考えから、小数鍼治療が基本です。

【Step5】休憩・養生指導(10分前後)
治療後ベッドで少し休んでいただき、その後、東洋医学的に見たお身体の特徴や、
治療計画、普段心がけていただくことをご説明いたします。

鍼灸保険治療について

初診(実費)後、適応疾患にあたる場合には同意書を発行いたします。
かかりつけの病院で記入してもらいこちらに提出していただければ、その日から保険治療が受けられます。

(料金)
1割……1,600円
2割……1,750円
3割……1,900円

(適応疾患)
・神経痛(坐骨神経痛など)
・リウマチ
・腰痛症(慢性の腰痛・ぎっくり腰など)
・五十肩
・頚腕症候群(頭から肩、腕にかけての痛みまたは腫れ)
・頚椎捻挫後遺症(むちうちなど)

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