今回は、定期的に身体のメンテナンスで来院されている患者さんの症例です。

約1週間前から、左の下腿外側に違和感が出現。

その後、坐骨神経の走行に沿うようなつっぱり感も感じるようになり、現在は特に左足の小趾(小指)外側の違和感が一番気になるとのことでした。

ご本人も最初は、

「普通に生活していれば、そのうち治るだろう」

と思っていたそうですが、1週間ほど経っても症状が残っていたため、今回の来院時に診させていただきました。

坐骨神経痛のような症状があると、腰やお尻を中心に治療することが多いと思います。

しかし当院では、症状が出ている場所だけで治療を決めることはありません。

この患者さんは以前から定期的に診させていただいており、普段から東洋医学的には自律神経に関連する経穴(ツボ)の反応が強く出やすい方でした

今回も同様の反応がみられましたが、それだけで今回の症状の原因を「自律神経」と判断したわけではありません。

疲労も溜まっていたため、これまでのお身体の傾向と今回の症状、実際に触れたときの反応などを合わせて施術を組み立てました。

腰から下肢への鍼治療に加え、お灸には照海(しょうかい)という足首付近のツボを使用しました。

施術前の違和感を「10」とすると、施術後は「2」程度まで軽減。

ただし、ここで治ったとは判断しません。

施術直後に変化することと、その状態が維持されることは別だからです。

今回の変化が何日続くのか。

仕事や日常生活に戻ったときにどうなるのか。

症状が再び出るのか、それともさらに軽くなっていくのか。

そこまで確認して、今回の施術が適切だったのかを判断します。

今回は一旦ここまでとして、経過観察です。

当院では、

「坐骨神経痛だから腰とお尻を治療する」

と最初から決めるのではなく、これまでのお身体の状態も含め、

「なぜ今、この症状が出ているのか」

を考えながら治療しています。


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