kさん 40代 女性
主訴
アトピー
症状
1週間前からアトピー悪化。
体全体がかゆく、特に背中がTOP。
また、顔は赤黒くアトピー症状出ており、全体的に乾燥している。
お風呂上がりや、夜中に症状が悪くなる。
幼少の頃に、アトピー・喘息を患っていたが、小学校から大学まではそれほど気にならなかった。
社会人になり疲れてくると時々悪化することがあった。
2年前に仕事が変わり気を使うことが増え、症状が段々と増え始めて、今回の症状に繋がっていった。
治療
様々な問診内容より、血の不足及び血の滞りのアトピーと考え、治療を行った。
治療経過
1 診
治療後顔の赤み半減。
火照った感じもなくなったとのこと。
2 診
前回治療後から2~3日痒みなかったが、それ以降は少し痒みが出る程度。
4 診
赤み減ったが、額の乾燥が強い。
6 診
治療の日にちが空いたが、痒みはかなり軽減。皮膚の乾燥はある。
まとめ
今現在も治療中で、症状に波はありますが、いい方向に向かっています。
ただ、飲食の不摂生や、治療の間隔が空くと悪化してしまうことので、完治するにはもう少し時間がかかりそうです。
家ではしっかり養生してもらい、治療院ではしっかり治療していきたいと思います。
2017年2月の一覧
北辰会スタンダードコース 鬱(うつ)証
こんにちわ🎵
お久しぶりです❗今年初投稿です🎵
昨日北辰会の勉強会に行って来ました🎵
今回久しぶりに勉強会の内容について投稿したいと思います🎵
今回勉強した内容は、タイトルにもある通り
「鬱証(うつしょう)」
について勉強してきました🎵
鬱証とは、現代医学で言われる「鬱病」「ヒステリー」「統合失調症」などの心の病のことです。
鬱証の定義として、情志(怒りや憂い、喜びなどの感情)の失調により気機(気の流れ)が滞って引き起こされるものとされています。
簡単な例として、
過度なストレス→気の停滞→慢性化
→食欲不振→慢性化→身体の弱り→鬱証
こういった流れなどで鬱証が出現していきます。
中医学的に治療をするために大切なのが虚実を見極めることです。
「 長期のストレス等による体の弱りから起こる気の停滞なのか、
それとも過度のストレス等による気の停滞なのか、
それともどちらもある状態なのか、
どちらもあるとすればどっちの方がより強く身体に気の停滞をおよぼしているのか 」
これを見極めるために、問診をしっかり取らなければいけませんし、
体表観察(脈診や腹診、ツボの反応等を診ること)をちゃんと診れないといけません。
また、治療家にとって大切なのは治療だけではなく、治療後の養生指導や治療後の経過を聞くことも大切です。
学生時代しっかりと身体を動かしていたのに社会人になって全く動かなくなり、ストレスもすごい…
これでは気の停滞しか生まれません。
やはり気の停滞を取るには運動がとても大切になっていきます。
ただ、ここでもっと大切なのは先程説明した虚実の話です。
身体の弱りから症状が出現している患者さんに対して「しっかり運動しましょう!」
は間違いですよね。
そこは治療をして弱りを補って、ある程度動けるようになった段階で、少しずつチャレンジさせてあげるのが良いのかもしれません。
食生活が悪ければそこから説明してあげないとダメですよね。
治療後の経過もしっかり聞くことによって、患者さんの状態を把握するのにとても参考になります。
前回の治療後悪化してないか、ダルくならなかったか、それとも調子が良くなったのか。
悪化またはダルくなったのであれば、患者さんの状態を見直さないといけないと思います。
そうやって治療していくなかで、試行錯誤して一生懸命治していき、患者さんと信頼関係を築き、二人三脚で治していくのが治療だと思います。
今回の勉強会では鬱証の知識だけではなく、様々な事が得られました。
当院でも、鬱証の患者さんがいらっしゃいますので、この勉強会の内容をいかしてさらにいい治療が出来るようにしたいと思います❗