血圧、血糖値、コレステロール、肝機能。

健康診断では、身体の状態をさまざまな数字で確認します。

もちろん、検査によって病気や身体の変化に気づけることもあり、大切な情報の一つです。

でも最近、改めて思うことがあります。

「正常値に入っている=健康」なのでしょうか?

反対に、基準値から外れているだけで、その人は「不健康」なのでしょうか?

例えば血圧。

同じ160という数字でも、30代と80代では身体の状態が違います。

普段120の人が突然160になったのか。

何年もかけて少しずつ上がってきたのか。

睡眠不足だったのか。

強いストレスや痛みがあったのか。

その人の年齢や生活、これまでの経過によって、その数字が出ている背景は違います。

だから私は、数字そのものと同じくらい、

「なぜ、この数字になったんだろう?」

と考えることが大切だと思っています。

これは血液検査でも同じです。

検査では「異常なし」。

でも、

朝から疲れている。

眠りが浅い。

食欲がおかしい。

身体が重い。

頭痛が続いている。

本人は明らかに「いつもの自分とは違う」と感じている。

それでも、数字が正常なら健康なのでしょうか?

東洋医学には「未病(みびょう)」という考え方があります。

病名がついてから身体を見るのではなく、その前から現れている小さな変化にも目を向けます。

私は、病気を早く見つけることだけが「予防」ではないと思っています。

病気と診断されるもっと前から、

「最近、自分の身体は何か違うな」

という変化に気づくこと。

そして、

「なぜこうなっているんだろう?」

と自分の身体に関心を持つこと。

それも、とても大切な予防ではないでしょうか。

検査の数字は大切な情報です。

でも、その数字だけがあなたの身体のすべてではありません。

あなたにとって「健康」とは、どんな状態でしょうか?

一度、自分の身体に問いかけてみてください。