足の裏や踵が痛くなり、「足底筋膜炎(足底腱膜炎)と言われた」という方が来院されることがあります。
こうした足底の痛みに対して、
「インソールを入れる」
「足裏をほぐす」
「足底をストレッチする」
といった方法を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、足への負担を調整するためにインソールなどが役立つケースはあります。
ただ、私は**「足底が痛い=足底だけに問題がある」**とは最初から決めつけないようにしています。
足底が痛いのに、手首に鍼?
私が足底の痛みを診る際、状態によって使うことがあるのが**「内関(ないかん)」**という手首のツボです。
「足の裏が痛いのに、なぜ手首?」
と思われるかもしれません。
実際の臨床では、内関に鍼をしたあとに足底の痛みや圧痛を確認すると、その場で変化がみられる症例があります。
もちろん、すべての足底痛に同じ反応が出るわけではありません。
では、なぜ内関を使うのか。
ここには東洋医学の「経絡」という考え方があります。
内関と「陰維脈」
内関は「手厥陰心包経」に属するツボであると同時に、奇経八脈の一つである**「陰維脈(いんいみゃく)」の八脈交会穴**でもあります。
陰維脈は下肢内側から腹部・胸部へと走り、東洋医学の経絡理論では足の三陰経である肝・脾・腎との関係を考えることができます。
そのため私は、内関を単純に「手首にある心包経のツボ」としてだけではなく、陰維脈を含めた身体全体のつながりの中で考えることがあります。
内関と組み合わせる「公孫」
さらに内関と組み合わせて使われるツボに、足にある**「公孫(こうそん)」**があります。
内関が陰維脈に関係するのに対し、公孫は**「衝脈(しょうみゃく)」の八脈交会穴**です。
古典では衝脈について、下肢内側を下り、内くるぶしの後方から足部へ向かう流れが記されています。
また、諸絡に行き渡って**「肌肉を温める」**という趣旨の記載もあります。
こうした経絡のつながりも、足底の症状に対して内関や公孫を選択する際の一つの考え方になります。
ただし、これは現代医学的に「内関から衝脈を通って足底に作用する」と証明されているという意味ではありません。
あくまで東洋医学・経絡理論に基づいた治療上の考察です。
足底痛の方はストレスも確認します
もう一つ、これは私自身の臨床経験から感じていることですが、足底の痛みを訴える方を詳しく問診していると、ストレスを強く抱えている方が目につきます。
ただし、
「ストレスが足底筋膜炎の原因」
と断定できるわけではありません。
だからこそ私は、足の状態だけでなく、症状が出た時期、生活状況、身体全体の状態なども確認した上で治療を組み立てます。
痛い場所だけが、治療する場所とは限らない
足底に痛みがあるなら、足底への負担を確認することは当然必要です。
靴やインソールが必要な場合もあるでしょう。
でも、それだけで終わらせず、
「なぜ今、ここに痛みが出ているのか?」
まで考えてみる。
足底が痛いのに手首へ鍼をすることがあるのも、そのためです。
痛い場所だけが、治療する場所とは限りません。
いっきゅうでは、症状が出ている場所だけにとらわれず、問診や身体の状態を確認しながら治療を組み立てています。
肩こり・腰痛(ぎっくり・急性)・鬱病(うつ病)・自律神経失調症から、
頭痛・生理不順・PMS(月経前症候群)・不妊治療の婦人科疾患、
がんやパーキンソン病、ALSなどの難病にも鍼灸治療をぜひどうぞ。
● 針灸治療院いっきゅう ●
・電話番号:052-325-5014
・営業時間:9:00~12:00、17:00~21:00 (休診日:木・日)
・住 所:名古屋市西区市場木町401 庄内公園朝日マンション101
・ HP :http://www.shinkyu-ikkyu.com/
・facebook:https://www.facebook.com/1678388329062052/
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/








